Au 4G LTE

au 4G LTE（エーユー フォージー エルティーイー）

au 4G LTEは、KDDIおよび沖縄セルラー電話が展開するLTE通信サービスのブランド名です。2012年9月21日に、iPhone 5の発売と同時にサービスが開始され、以降、音声通話サービス「au VoLTE」も導入されています。このサービスは4G LTEの通信規格に基づいており、特に音声通話においては、高速な切り替え技術「eCSFB」が効果的に使用されています。

概要

au 4G LTEは、通信技術の一環として、3.9Gに分類されるLTEを採用しています。かつて、KDDIはUMTSの後継技術としてUMBの導入を計画していましたが、主要なCDMA事業者がLTEを選択したことから、2008年にLTEの採用を決定しました。音声通話時にLTEから3Gへと切り替える「eCSFB技術」により、ユーザーは遅延のない快適な通話が可能です。また、契約については、携帯電話が「LTEデュアル」、データ通信端末とタブレットが「LTEシングル」として提供されており、それぞれに異なる種類の契約があります。

展開と周波数帯

au 4G LTEは、800MHz帯、1.5GHz帯、2.1GHz帯など、複数の周波数帯を用いてサービスを提供しています。2014年4月には、700MHz帯でも順次サービスを始め、2021年現在では、全国的なエリア整備が進められています。特に、800MHz帯は低周波数帯の特性を生かしたエリア拡大がスムーズに行われており、利用者へのサービス向上に寄与しています。

エリア展開に関しては、2013年には800MHz帯と2.1GHz帯に対応したAndroidやiOS端末が市場に登場し、それによりサービスの差が小さくなりました。同年、KDDIは実人口カバー率96%を達成し、2014年には99%以上を目指すと発表しました。さらに、2.1GHz帯のエリアも順次拡大し、スムーズなインフラ整備が進められています。

通信速度

au 4G LTEでは、サービス開始当初から下り最大75Mbpsでの通信が可能でしたが、2013年には新たな技術の導入により下り最大150Mbpsのサービスも発表され、通信速度が向上しました。キャリアアグリゲーション（CA）技術を取り入れることでさらに高い速度に対応したサービスが展開され、ユーザーのニーズに応えています。

料金プラン

料金体系は、3Gから4G LTEへの変更には手数料が発生し、LTEプランへの加入が必須です。基本使用料はさまざまな割引プランによって異なり、家庭間通話は24時間無料、その他の通話オプションも充実しています。また、データ通信のためのプランやオプションも多く、ユーザーは自分に合ったプランを選ぶことができます。

対応端末

サービス開始と同時にiPhone 5が登場し、その後も多くの4G LTE対応端末が市場に投入されました。Androidやタブレット向けに開発された端末はすべて4G LTEに対応しており、徐々にラインアップが拡充されています。特に、VoLTEに対応する端末は、各社から積極的に展開され、auの通信サービスとの統合を進めています。

結論

au 4G LTEは、高速かつ安定した通信を実現するための技術的基盤を持ち、広範なエリアで利用可能です。今後も新しい技術の導入とサービスの向上が期待されており、より多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。

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